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10月29日(水)晴れ
わが畑の師匠(母),神経痛で畑に出るのがつらいらしい。山の畑に行くのはさらにきついと言う。長年の山畑への往復で,膝の関節の使い痛みだろう。あまり無理をさせられない。

重松清さんの『疾走』(角川書店),気楽に読み始めたがそうたやすいものではなかった。現代の家族が社会が抱える問題がいっぱい盛り込まれたズシンと重たい小説である。だからこそじっくりと読みたい。若い人が書いたものなのになんでこんなにも団塊の世代のこころをもとらえてはなさないのだろう。
10月25.26日(土日)晴れ
紅葉の大山へ仲間らと行った。動機は単純で,登山ではなく元谷小屋へ一泊して,すき焼きをしようというただそれだけだった。好天に恵まれ大山のふもとは紅葉真っ盛りだった。
荷をしょって上がる我々は,下山する登山客からは異様な集団と見られたにちがいない。リュックサックはいいが,手に提げた食材と,敷物の幅の広いロールマットを持って登山道を逆行しているからだ。
現在の元谷小屋はこずっぱりときれいで快適だった。フローリングになっておりロフト部分もある。30年前はこんなものではなかった。暗くきたなかった。
友の用意してくれたすき焼きをほおばりながら話もはずみ,元谷の夜は深まる。寒さもじんわりとこたえてくる。何枚も厚着をしてシュラフにもぐるも思い出話がつきない。ランタンの灯を消したのもおぼえていない。朝食は豚汁だった。
帰りは蒜山をとおり,村営の温泉にも入った。

10月19日(日)晴れ

きのうに引き続き,植木鉢の整理を奥さんの応援をうけながらやった。レモンバームの茂ったのを刈り取ると,下から忘れ去られた鉢が出てきた。枯れかかっている。シャコバやクランベリーなど。レモンバビーナ,レモンユーカリなども刈り取った。寒くなるまでにシャコバやクジャクが生き返ってほしい。

10月18日(土)晴れ
「ぞんざいていねい」をした。春は鉢の土を替えず,夏は枯れない程度に水をやっただけ。秋になって花芽がついた頃,あわてて鉢の土を替えるとは。かつては朝夕眺めていたシャコバサボテン。今はかなり見捨てられている。やはり根詰まりを起こしていたり,カイガラムシが株もとについたりしている。今日は10鉢ほど植え替えた。今年もいい花はさかないだろう。

10月17日(金)晴れ

通勤途上にある名勝「縮景園」の生け垣にキンモクセイの部分がある。いまオレンジ色の小さい花が満開で,かぐわしい香りをあたりにまき散らしている。そのお隣は広島県立美術館である。ここでは上村松園展(後期)が開かれている。

重松さんの『疾走』(角川書店)を読み始めた。初のミステリーかな?楽しみである。

10月13日(月)曇り

キクイモを少しばかりほりあげたので,みそ漬けに挑戦。下ごしらえとしてまず塩漬けにした。芋の大きさは若干小さめだがまあいいだろう。湯通しをして,塩をまぶし,酢も加えた。重しをして5,6日たってからとりだし,味噌に漬け込む。
体によさそう。
T&Fさんは味噌造りをされたよう。この方の手作りは,すべてが本格である。

10月12日(日)曇りのち雨のち晴れ

今年は昔どおり祭りの日がわが誕生日となった。55歳の馬齢。ゴーゴー。
氏神様に詣で千歳楽の奉納。境内が整備されて広くなり,千歳楽4基のそろい踏みだった。
担ぎ手によって高く差し上げる奉納は圧巻である。

10月8日(水)曇りのち晴れ

通勤途上。駅まで行く車内で聞くラジオに,重松清さんが出演していた。新刊の『お父さんエラい!』(講談社)について話していた。単身赴任のお父さんをルポした自著の紹介だった。あの『きよしこ』を書いた人から想像できないなめらかな語り口だった(失礼?)。
さっそく買った。とにかくこの人からかもし出される文を今は読みたい。
10月5日(日)晴れ
秋祭りがくるとキンモクセイが咲く。キンモクセイが咲くと祭りがくる。これは管理人の頭に刷り込まれた季節感である。あの甘い香りが好きだ。
今日は秋祭りを来週にひかえ,町内いっせい清掃の日だった。おもに道掃除である。ため池の周りの草を刈った。
石灯籠の周りがきれいになると祭りの準備ができた。
昔なら家でも「衛生掃除」と称して,畳を上げる大掃除を年末ではなく祭りの前に行った。祖父母が先頭になって行ったものである。掃除をした神棚に祖父によって新しい松が供えられ,祖母の甘酒の仕込みが始まると,いよいよ秋祭りが目前という気持ちになり,心がわくわくしたものである。
10月4日(土)晴れ

晴天が続いている。うっかり潅水をおこたり,実生のブルーベリーを一鉢枯らせてしまった。秋冬の潅水によく失敗する。
虎の尾(サンセベリア)の葉ざしをしていたのに芽が吹いたので鉢上げをした。もとの葉には黄色の斑が入っていたが,芽には斑が消えていた。やっぱしな,本に書いていたとおりだ。それでもマイナスイオンは出るだろう。
師匠の植えたサツマイモと落花生を掘った。紫の芋の切り口から出る白い汁は粘っこくて手につくと黒く変色して落ちにくい。芋はふかして食べた。紫も白もどれもおいしい。落花生は殻のまま塩ゆでにした。これもおいしい。

10月1日(水)晴れ

JRが新しいダイヤとなり,通勤時間も若干変わった。
座席で重松さんの『トワイライト』(文芸春秋)を読んでいる。表紙カバーに大阪万博の象徴である「太陽の塔」の写真がある。小説の内容もそのころを軸に行ったり来たりする。とてもなつかしく切ない。
万博の頃がはたちだった。高度経済成長時代で日本は沸き立っていた。太陽の塔はそのころを振り返るためのモニュメントなのだろう。
自分はいとこたちと万博に行ったが,弟たちは父母といった。万博の終盤はだれもが見逃すまいとこぞって出かけた。だから行き帰りの列車も満員でぎゅうぎゅう詰めだったらしい。その列車内で父はためらわず子どもらに何かと話しかけたらしいが,弟たちにとってはとても恥ずかしかったという。父とは他人のふりをしたという。亡き父はそのことをよく話していた。それでも今ではなつかしい思い出だろう。

9月28日(日)晴れ
彼岸花とはよく言ったものだ。秋の彼岸がくると突如出現する。群生することもある。花はもう終わりだ。このあと線状の葉が出てくる。不思議な植物だ。
シェークスピアの『十二夜』(俳優座)を観た。ミュージカル仕立てなので華やかだった。終演後,俳優たちが豪華な衣装を着て見送ってくれた。


9月26日(金)晴れ
食欲の秋,スポーツの秋だが,灯火親しむの秋でもある。
とりあえず積ん読用に数冊本を買った。安野光雅著『絵のある人生』(岩波新書),重松清著『トワイライト』(文芸春秋),ほかに清水良典著『自分づくりの文章術』(ちくま新書)も。パソコン雑誌も2冊。毎月のエクセル特集などをしっかり読んでいたら表計算はプロのはずだが,今持ってビギナーモードが卒業できない。
9月22日(月)晴れ

休暇をもらったので連休となる。みかんの木が草に埋まっているとのことで,草刈り機で刈った。そのあとヤーコンの周りの草取りをしていたら,師匠がサツマイモの収穫にやってきた。素直なかたちの芋がでてきた。

9月21日(日)晴れ

予約していたtengoの3rdアルバム『愛は限りなく』がamazonから届いた。
本の帯ならぬCDの帯に「大人の女性たちの間で話題沸騰!元気が出ます!パワーが出ます!涙が出ます」とある。3rdアルバムも期待したとおり魅力的な音に満ちあふれている。
9月20日(土)曇りのち雨
友の船でママカリ釣りをした。ママカリはサッパともいいニシン科の小魚である。隣にまま(ご飯)を借りに行くくらい食がすすんだからという。潮が流れる瀬に錨をいれて船を止め,サビキという擬餌針で釣る。群れに出くわすと5匹から6匹が連なって釣れる。針をはずすのに忙しい。
ママカリは焼いてもおいしい。鱗は打たずそのまま焼く。ショウガ醤油ですぐに食べてもよいが,三杯酢にしっかり浸して食べるのもまたよい。
また,腹開きにしたものを酢漬けにし,これでママカリずしをしてもらうこととした。

9月13日(土)晴れ

広島県立美術館で開催されている「上村松園展」に行った。美人画の精緻で涼やかな世界が一堂に会しており,大いに楽しんだ。
代表作「序の舞」には圧倒される迫力がある。いちばんなつかしい思いで見たのは「夕暮」という作品。中学の美術の教科書にのっていたのを覚えていたからだと思う。日が沈み,女の人が裁縫の針に糸を通すのに外の明るさを利用している様は,何ともすがすがしい。
松園さんに「芸術をもって人を済度する」という趣旨のエッセイがあるようで,女性が芸術にかけたきびしい研鑽の日々があったことも知った。奈良の松伯美術館にも行ってみたい。

『「おまけ」の博物誌』(PHP新書)を買う。期待したどおりおもしろい。こどものころに戻ったような心地にさせてくれる。行商できていた置き薬屋のおじさんからもらう紙の風船などはとてもなつかしい。あのようなおまけも販促の草分けだったんだとうなずける。
9月12日(金)雨のち曇り
出勤途中に聞くラジオで,なんでも鑑定団でおなじみの北原照久さんが書いた『「おまけ」の博物誌』(PHP新書)が紹介されていた。カバヤのキャラメルのクーポン券でカバヤ文庫をもらったことがある。たしか『ターザン』だったと思う。小学校高学年のころには少年週刊誌ももらえたと思う。また月刊誌『少年』についていた付録がよかった。
今も「食玩」といってブームのようである。我が家の奥さんもなにやらよく買ってくる。
9月11日(木)曇り
今日も蒸し暑かった。残暑がきびしい。
それでも夜には虫がいっせいに鳴き,丸い月も顔を出し,秋を感じさせられる。
良寛が修行した円通寺では月明かりのもとで茶会が催されるとのこと。
火星もよく見える。

9月9日(火)晴れ

出張で尾道に行った。駅に下り立つとすでに道路もかなり焼けており,熱気がおそってきたが,海岸通りの道を歩くと風があり,潮の香りもしてきた。向島への渡し船がお客と車を迎えていた。ああ大林宣彦監督の世界だ。

9月6日(土)晴れ

テレビで「鳥人間コンテスト選手権イン琵琶湖」を見た。夏休みの宿題で最大の作品発表会である。大会へトライするだけでもすごいと思う。30キロを超える飛行が2機もあり感動した。こうやって助け合う技術力が明日の日本を支えるのだと思う。この大会も27回目だと聞き,さらにおどろく。

ニガウリがたくさんできたので,粕漬けにした。まずニガウリに塩をまぶし,一晩寝かせる。水があがってくるのでニガウリを引き上げて水分を拭き取る。それを,みりんと砂糖で練った酒粕に漬け込む。3,4日後から食べられるが,しっかり漬け込んだ方がおいしい。
9月4日(木)晴れ夜雨

北村薫さんの『街の灯』(文芸春秋)を読み始める。この人の本も不思議である。血なまぐさい事件は起こらない。何でもないような日常のちょっと気になる出来事をとても上品な風景を下地にして解き明かしていく。本格ミステリーというのだそうである。 『空飛ぶ馬』(創元推理文庫)などの「私」シリーズでこの人を知った。 
9月3日(水)晴れ
週の半ばに休みが1日ほしいくらい暑い。
それでも,秋祭りの準備の話も出ているので,気分は秋へと徐々に動いている。
今年こそは柿のへた虫の防除をして,うまい柿を食べてやろうと思っていたが,暑いときにそれを実行していない。
きっと実の半分はやられているだろう。稔りの秋というが,夏にしっかり手入れをした結果が,実を結ぶのだから,暑いときに手を抜きながら収穫だけを望むのは虫がよすぎると言われても仕方がない。
でも,いちばんの好物は柿だ。
師匠が毎日手入れをしたゴマは豊作のよう。サツマイモも順調とか。ササゲは虫食いが多く,まともな莢がなかったという。
夜は秋の虫が鳴いている。