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平成17年(2005)
4月30日(土)晴れ
うっかりしていた。宮部みゆきさんのラジオ出演(NHK−FM)があったのに聞き逃した。気がついてラジオのスイッチを入れたのも遅かった。最後の2.3分を聞いたのみ。ほんとうにこのあとこの人の声が聞けるのがいつになるかわからない。
連休に入ったが,いつもどおりの無計画ではや二日目が終わろうとしている。暑いので寝ころんで,原ォさんの本を読む。これはこれでおもしろい。
DVDをレンタルした。「阿弥陀堂だより」と「13階段」。これは雨ふり用にと思ったのだが,天気でも何もしないのだから,連休はどっちみちポテトカウチで終わるだろう。
4月23日(土)くもり
図書館で予約していた原ォ著『さらば長き眠り』(早川書房)を借りた。その足で古本屋に寄ったら同氏の直木賞受賞作『私が殺した少女』(早川書房)を見つけた。100円(税込み)。かなり得した気分。
もう一つ得したもの。ホームセンターの従業員に泣きついて,セールの対象になっていない植木を2割引にしてもらった。
4月20日(水)雨のちくもり
我が家もケーブルテレビに加入している。地域の行事や出来事が映されるので,たまに見る程度だ。
それが新聞の折り込みチラシの番組表を見ていたら,小関さんの小説のドラマ化『羽田浦地図』(NHKドラマ人間模様)が玉島ケーブルテレビで再放送されるということを知った。すでに第1話は放送済みだった。
出演は緒方拳,藤村志保,田村高広,佐藤オリエ,川上麻衣子という豪華な顔ぶれだ。見たかったドラマである。
小関智弘さんの小説のとおりである。緒方さんは羽田の町工場で吹き替えなしでほんとうに旋盤に立ち向かわれたとのこと。藤村志保さんもくらしき作陽大学の公開講座で身近に拝見した人だ。佐藤オリエさんは昔から好きだった。『若者たち』という映画を見たころから。
ケーブルテレビを見直した。
ォ
4月19日(火)晴れ
休暇をとり,バスツアーでお四国巡りをした。今回は第24番から第28番までの土佐路を行くものである。高速道路で南国市まで一気に行く。国道55号線を室戸岬まで走る。車窓の風景は鯉のぼりと幟が春風に泳ぐ,新緑一色である。早々田植えをした所もある。やはり南国である。室戸岬にある第24番最御崎寺(ほつみさきじ)から見下ろす太平洋黒潮のながめは雄大であった。天気もよく順調に札所を打っていく。第25番津照寺(しんしょうじ),第26番金剛頂寺,第27番神峯寺(こうのみねじ),第28番大日寺と,春のお寺はどこも花が咲き,気持ちがいい。
バスで同席した人がご自分の一代記を話してくれた。大きな船の船長さんだったとかで,船乗りの苦労話や定年後の身の施し方などもご教示頂き,とても有意義なバス旅行であった。
4月16日(土)晴れ
ソメイヨシノはすでに葉桜になりかけているが,山桜はこれから咲く。赤い新芽の間に真っ白の花が咲くのが,わが家の上の荒神様境内にある。素朴で実にいい。こどものころ,よくこのサクランボを食べたもので,おいしくはなかった記憶がある。
去年,畑の小屋の側に植えた八重桜も葉が出だしたが,これに花をつけるのはまだまだ先である。八重桜の下で花見ができますように。
トマトは今年も苗を買った。師匠が植えてくれた。
ジュンベリーの花が初めて咲いた。
4月9日(土)晴れ
いっぺんに暑いくらいの陽気となり,桜もぱっと手品の花のように咲いてしまった。
山の小屋に仲間が寄り合い,酒宴を開いた。S藤氏作の心のこもったちらし寿司とヤマメの押し寿司。K丸氏の用意してくれたボタン鍋。Y山氏手作りのわさび漬け。豪華な料理だった。O熊氏による小屋の壁もできあがっており,壁に背をもたらせることができ,ずいぶんゆったりとくつろげる段取りとなった。夜更けまで話がはずみ,その場に寝袋を敷いて寝た。ただ,約一名のいびきと,この陽気にもう出てきた約一匹の蚊に悩まされ,かなりの寝不足となった。
yoshikoさんのいちご大福も彩りを添えた。
4月6日(水)曇り
積んでいる本を眺める。
最近アマゾンで買った中古本。原ォ著『愚か者死すべし』(早川書房)。村上陽一郎さんおすすめのミステリー。
永井するみ著『ボランティアスピリット』(光文社文庫)。管理人にとって久々の永井ミステリー。
『写経の練習帳』(ダイヤモンド社)。かなり消化不良を起こしつつあるが,新学期だ。始めなければ。何を?もちろん勉強!
4月5日(火)晴れ
職場の窓から見下ろす所にある桜は一分咲きくらいに見える。明日はもっと開くだろう。
昨日は,有吉佐和子原作『出雲の阿国』を前進座の芝居で楽しんだ。
阿国はたたらという鉄づくりをする者(村下)の血を引いているという。鉄を作る炎の情熱が感じられる。
ちょうど芝居の数時間前に見たNHKの番組「プロジェクトX」でたたらという製鉄法を見たので,芝居の様子もよくわかった。
4月2日(土)曇り
どんよりと春霞がかかり,寒くはない過ごしやすい一日だと思った。
O熊氏がわが山荘の壁板を張りに来てくれた。花見の宴をするのに間に合わせてくれるのだ。ホームセンターで材料を仕入れ,さっそく桟を入れ板を張る段取りをし,日曜日の午前中で張り終えることに。
手際よい作業にいつも感心する。T&Fの福田さんも日曜大工がお得意で器用な人がうらやましい。
O熊氏の手伝いはせず,買ったままにしてあった栗の苗木を植えた。
3月27日(日)曇り
引っ越しの手伝いの帰り道,大きなフラワーセンターに立ち寄った。本格的な春が一足来ている感じだ。
ないものがないくらいの品数である。
国分寺五重塔の側の菜の花が盛りだった。
3月24日(木)雨
アンズの花が咲いたと思うと急に冷たい雨が続けてふる。
広島駅ビルの本屋で横井寛著『準・歩き遍路のすすめ』(講談社+α新書)という本を見つけた。
準とあるので全行程を「歩き」だけで行くのではなく,バスや列車を使って,しかも通しでなく区切り打ちで行く変幻自在の遍路旅で,本はその日記であり案内書だ。古希に始めた遍路という。とても簡潔でリズミカルな文章だから読みやすい。お参りしたことのある所の章にくると情景が目に浮かぶ。自転車もいいが歩きをして初めてほんとうの遍路かなー
図書館で借りた北村薫著『語り女たち』(新潮社)ととっかえひっかえしながら読んでいる。
3月19.20日(土,日)晴れのち曇り
青春18キップと自転車を駆って,お四国は第21番第22番第23番を巡った。
初日は,第20番の鶴林寺と肩を並べる高地にある,第21番太龍寺をめざした。高松から高徳線に乗り換え徳島に着き,さらに牟岐線で桑野駅に降り立った。バスででもと思ったが,せっかく自転車を持ってきているので太龍寺ロープウェイまで自力で行くことにした。
天気もよくさわやかな春風を切りながら,どうやら調子がよいではないかと当初思ったが,さにあらず。だんだんと勾配がついて行く。トンネルもあり,汗がにじみ出した。ギアをいちばん軽いものにしてもきつい。考えた。おじさんなのだ。無理をすることはない。降りて押した。やっと峠を登り切り,下り坂になった。こうなると今度は楽だ。冷たく感じる風を受けながらスピードが増す。自転車に取り付けたメーターが時速30キロを示す。
着いた所がロープウェイ乗り場。ゴンドラに自転車を積み込んでもいいとのこと。片道1300円を払っていざ出発。
標高620メートルの山頂の寺まで10分ほどでつく。ゴンドラからの眺めは最高だった。頂上駅に自転車を預け,本堂への階段を登った。大杉が林立する中,伽藍はどっしりと建っていた。仁王門,本堂,多宝塔どの諸堂も立派である。
ご朱印をいただき,遍路道を下る。舗装はされているが狭く,ブレーキが壊れると谷底に自転車もろとも落ちてしまうほどの急な坂道である。道を下りきった所に民宿がある。今夜はここで一泊することにし,飛び込みで宿泊をお願いした。
風呂をいただき,食事は巡拝ツアーの人たちと共にとった。とてもおいしく満ち足りた気持ちになった。早々と床についたのだが旅の興奮というものか,なかなか寝付かれない。
翌朝,7時に朝食をとり,第22番平等寺をめざした。平等寺までは下り坂が続き楽だった。平等寺参拝をすませ,第23番薬王寺をめざすのだが,日和佐まで20キロ余りある。次の列車の時間まで相当あるので,ここも自転車で行くことにした。これもきつかった。途中,歩き遍路のための休憩所にへたり込んで休んだ。それでも下りになると口笛が出るほど楽になる。自転車なればこそである。薬王寺は厄除けに御利益のある薬師如来がご本尊である。石段には厄を落とす意味でお金をおいていく習わしがある。本堂からの眺めはすばらしい。アオウミガメが産卵のために上陸するという日和佐湾が一望できる。
帰路,徳島駅に降り立ち眉山近くまで行き,名物の天ぷら(薩摩揚げ風のもの)や大判焼きを買った。
家にたどり着いたのが午後9時前であった。
3月13日(日)曇り時々あられ
きのうから寒い。ときおり霰が混じる。倉敷市主催のツーデーマーチが行われ,今日は我が家の上の道を参加者の一行が通りすぎた。山の仲間O熊氏もご夫婦で歩いていた。
その霰が降る中を延び延びになっていたブルーベリーの植え替えをした。ピートモスをほぐし,長靴をはいた足で踏みながら水をなじませた。寒いので6鉢ほど植え替えただけで家の中に逃げ込んだ。とても寒くて続かない。
部屋の中ではアンズの花が咲いている。
3月10日(木)晴れ
村上陽一郎著『やりなおし教養講座』(NTT出版)を図書館で借りる。すでに貸し出し希望者が5人いるので貸し出しの延長はできないと念を押された。早く読まねば!
3月8日(火)晴れ
四国のお大師さんに第14番から第20番までお参りした。バスの都合でまず第17番の井戸寺へ。3月の初めにしてはとても暖かい日で遍路日和である。これもおかげの一つである。第16番観音寺,第14番常楽寺,第15番国分寺と近場にあり,午前中に打ち終わった。午後は第18番恩山寺へ。ここは弘法大師の母玉依御前ゆかりの寺とか。
この日の最後の第20番鶴林寺は標高570メートルの所にあり,札所最初の難所であるとか。それでもバスでの巡拝であるからその実感はない。境内には残雪があった。伽藍の様子も風雪に耐えたおもむきがある。白衣に鶴のご朱印を押してもらった。
3月5日(日)晴れ
ぽかぽかといい天気である。啓蟄という虫がうごめき出す喜ばしい日とされているが,害虫も目を覚ますので反面いやな気分にもなる。落葉果樹などには硫黄合剤かマシン乳剤をやる時機を失したことになる。
小梅の花が咲いている。大きい梅の花が咲いていないので授粉がそろわないように思う。
タラの芽がふくらみ始めた。もうすぐ天ぷらが食べられる。