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平成17年(2005)

8月28日(日)曇りのち晴れ
小学生にとっては夏休み最後の日曜日。宿題が済んだものは思い切り遊べるが,ずっと遊んだものは泣きべそをかきながら追い込みをかけているのがこの頃である。当然後者であった。
夏休み最後の自由研究という気持ちで尾道に行った。平田玉蘊ゆかりの土地を尋ねるつもりだったが,結局は美術館のある千光寺公園と,菅茶山記念館(神辺町)の2カ所に行った。
美術館では玉蘊の掛け軸を見ることができ,記念館では菅茶山,頼山陽,福山神辺ゆかりの画家たちに巡り会えた。身近に有名な画家や文人がいたことをあらためて感じ入ったこの夏である。


8月27日(土)晴れ
朝夕の風には心持ち秋の気配を感じるが,日中はみんみんぜみの鳴き声にじりじりとした暑さを感じる。
ばあさま(師匠=母)は,段ボールの箱の中に,逆さにしたゴマの軸の束をたたき,ゴマを集めていた。
午後からは先に集めたゴマを炒っていた。新ゴマを豆腐や漬け物に摺ってかけるといちだんとおいしい。
この間テレビの番組でゴマを特集していたが,
そのパワーの正体は、ゴマリグナンというものだそうでこれまたスーパーからゴマが品切れになったのではないかと思う。
ゴマは干ばつの夏でも堂々と育つから,秘められたパワーがあるのだろう。
ゴマをすって食べなくちゃー


8月25日(木)曇り
広島に通勤していながら,また県立美術館の前を毎日通っておりながら,福原五岳,平田玉蘊(ぎょくうん)という有名な画家を知らなかった。今井絵美子著『蘇鉄のひと玉蘊』(郁朋社)は江戸後期の女流画家平田玉蘊を描いたものだ。玉蘊は尾道の人だ。尾道ならば市立美術館に去年行ったではないか。記憶にない。浄土寺にもこの人の描いた絵があるらしい。頼山陽という儒学者とも深く親交があったらしい。
とにかく尾道へはまた行かなくてはならない。

8月22日(月)曇り
休みにごろごろしながら文庫本をめくっていたら,途中から背筋を伸ばして読みだしていた。
今井絵美子著『鷺の墓』(時代小説文庫−ハルキ文庫)。打ち水を打った夏の宵が思い出される。草いきれの残る天然の涼風が吹いてくる感じだ。瀬戸内の小藩に起こる出来事がさわやかな筆致で描かれている。さらなる今井ワールドが続いてほしい。


8月21日(日)曇り時々雨
午前中はぴりぴりとはっきりしなかったが,夕方やっと土を湿らす雨となった。
壊れていた2台のパソコンが甦った。W氏により大改修された。1台はマザーボードの交換,もう1台は電源の交換とバイオスのアップグレードによる。もうあまりごちゃごちゃとソフトを入れないようにシンプルに使うのが壊さない秘訣と思う。W氏に感謝

8月20日(土)晴れのち曇り
朝晩がすこし涼しく感じられるようになった。日も短くなったのか午後7時になるとかなり暗くなる。地蔵盆も近い。町内の当番の人からお接待(参拝者に配るお菓子)の会費の話が,会計を担当しているばあさまにあった。お接待をよその町内まで行ってもらった子どものころがなつかしい。
日が傾いた夕方に山の畑に行ってみた。雨が降らないのでサツマイモの葉も萎れている。それでも4株ほど芋を掘ってみた。小さいのが一株に3つずつほど出てきた。
草が背の丈くらいに生えており,なんとか栗の木の周りだけ刈った。
ばあさまの作ったゴマの取り入れが始まった。束ねた軸を干して実が開いたところを,逆さにして棒でたたくとゴマがバラバラと落ちる。ゴマは古来よりの日本人のハーブである。漬け物などに欠かせない。

8月14日(日)曇りのち晴れ
今年もすっかり迎え火を焚くのを忘れ,あわててばあさまが焚いていた。盆客もあわただしく来ては帰って行った。
葡萄に少し実ったものがあり,お客に食べてもらった。まともな房はないが,それでも甘さはしっかりとあった。

8月8日(月)曇りのち雨
温泉を早めに立ち,宮沢賢治記念館をめざした。帰りの新幹線駅新花巻駅の近くにある。
賢治記念館はあこがれの場所でもあった。文学者としても魅力的であるが,宗教者,農業者であった賢治に強く惹かれる。宮沢賢治の世界にしばらく浸れることができた。


8月7日(日)晴れのち曇り
せっかくみちのくを訪れたのだから,少し北へ足を向けることに。平泉の毛越寺(もうつうじ)は赤松の茂る広々とした奥州ならではの寺院だった。中尊寺はあの金色堂で名高い。
この夜は花巻台温泉に宿泊した。インターネットで予約し,泉質はよかったのだがサービスが?


8月6日(土)晴れ
東北は仙台に職場の同期が集った。3年ぶりの再会だ。仙台は七夕で最高潮に達していた。
ホテルのチェックインをすませ仙台の街を散策することにした。といってもとても暑く,「るーぷる仙台」という市内巡回バスに乗った。広瀬川,仙台城址を車窓から眺め,バスから降りたのは県立美術館だけだった。この美術館には「鮭図」で有名な高橋由一の油彩画(宮城県庁門前図)があった。

同期会は盛会だった。2年後の再会を約束した。
宴会後,七夕祭りに繰り出した。商店街のアーケードにぶら下げられた色とりどりの吹き流しに圧倒された。
市民全員参加のお祭りである。工夫を凝らした吹き流しの大発表会ということだろう。


8月4日(木)晴れ
とても暑い。暑い上にパソコンがあまり調子よく動かない。HPビルダーのFTPツールなどもうまく動かないので,フリーソフトのFFTPを使わせてもらい何とかアップロードしている。このツールは職場の業務用パソコンにも導入しているくらいなので優れものである。作者に感謝しながら使わせていただく。

職場の行き帰りの文庫本は,今,諸田玲子さんのものにはまっている。平安朝ミステリー『髭麻呂』(集英社文庫)はおもしろい。文庫本新刊『お鳥見女房』(新潮文庫)も買った。これはシリーズものなので楽しみが続く。

7月30日(土)晴れ
かねがね行きたいと思っていた成羽町の花火を友達の計らいにより,特等席で見ることができた。席は川を挟んで真正面であった。
夕闇がせまり,川風も吹き,敷いているシートからは昼間日に焼かれた熱がおしりに伝わり,むしろ心地よい。鮎の塩焼き,鮎の押し寿司は,友達が釣り自ら調理したものだ。格別においしい。
いよいよ花火が上がる。打ち上げ花火は視界いっぱいに広がり,音は腹を突き刺すように響いてくる。
10分おきに繰り広げられる仕掛け花火には度肝を抜かれる。
真ん前,真下にいて見ることができるからこそである。
2時間の大饗宴はあっという間に終わった。打ち上げた花火は2000発だったという。


7月26日(火)晴れ
いよいよ月下美人が咲きそうなので,夕飯もそこそこに鉢の前に陣取ってカメラを構える。ケーブルテレビに連絡して取材に来てもらえばよかった。いっぺんに7輪咲いたのである。ラッキーセブン
開きはじめと同時に甘いにおいが立ちこめてくる。まさに月下の美人。白さがまばゆい。一夜だけの花とはまことに清廉潔白を象徴している。


7月23日(土)晴れ
ツバメの夏子が大きくなっている。親鳥からのエサを首を長くして待っている。暦では大暑とあり,ツバメもたいへんである。
今回のツバメの巣は玄関の扉の真上なので,出入りのときフン害に遭うのが心配
いつも月下美人の咲いたのを見過ごすので,今日は家の中に取り入れ,咲くのを待つことにした。咲いた瞬間を写真に撮れたらいいのだが。



7月17日(日)晴れ
我が家から北の方角にある,車で1時間ばかりのところ,美星「星の郷青空市」に出かけた。この町は備中神楽でも有名である。青空市の老舗でもあり,今日は18周年記念の市を行っていた。新鮮な野菜を求めて,相当なにぎわいだった。
帰り道,井原の葡萄浪漫館に立ち寄ってピオーネを味見した。まだ値が高く買うところまでにはいかなかった。


7月10日(日)雨
雨が今日も降る。しとしとと降るのならいいが,ぶちまけたような篠つく雨が地面をたたく。鉢の土がえぐられ根がむき出しになったものがある。
ラビットアイ系のブルーベリーが熟れだした。ラビットアイとはよく言ったものでまず赤くなりそれからブルーとなる。
ミニハスも咲いた。花と緑の葉と瓶の色とがよく調和している。


7月8日(金)曇り
おくればせながら梅雨らしい日が続く。蒸し暑いが気温は低い。挿し木をした床にも湿気が保たれいいかもしれない。
我が家のブルーベリーも少しずつ色づいてきた。
ブラックベリーも熟れだし,yoshikoさんが1回目のジャムを作った。
今は新幹線の行き帰りの2時間が至福の場と感じる。宮部みゆきさんの『孤宿の人』下巻を読んでいる。この本も読み終えるのがもったいないように思える。
7月2日(土)雨
待ちに待った雨だが少し降りすぎでもある。もっとならして降ってほしい。それでもいい雨だった。作物が生き返ったであろう。雑草の勢いが増すのは歓迎しないが。
福田さんが取り入れられているステビアを通販で買ってみた。時季が時季なのでうまく育つか心配。根付いたら挿し木などで増やしたい。ステビア資材は土壌改良材として注目されている。
ミニハスにつぼみができた。