現在の記録へもどる
    

10月30日(日)晴れ曇り
10月最後の日曜日は各地で祭りやらイベントがあり,どこへ行こうかと迷う。
ある生協のイベントでは産地直送の野菜などの食品が売られ盛況だった。
出し物にちくわ笛の名人のすばらしい演奏があった。
この人はちくわ笛のチャンピオンであり,民謡歌手でもある。また,岡山弁劇場でも活躍されている。
帰り道,よその町内の祭りに出会い,千歳楽(太鼓台)を頭上に捧げあげ練り歩くのを見た。秋空に映えた光景だった。



10月23日(日)晴れのち曇り
ピーナッツを収穫した。肥料もやらず植えっぱなしのものを収穫するのだから期待はできない。それでもピーナッツ豆腐をするくらいは十分にあった。しっかり草取りをすればもっと収量が増したであろう。根には根粒バクテリアがしっかりついていた。
干し柿がいい調子にあがっている。猫にはやらんぞ。


10月21日(金)晴れ
宮部さんの小説『ぼんくら』がラジオドラマ化されている。同じ系列と思われるRSKラジオでは放送されない。RCCの電波は弱くて届かない。ABC放送のも弱く雑音が多い。仕方がないのでインターネットでの『ぼんくら』ダイジェスト版で我慢している。いずれは『日暮らし』もドラマ化されるとのこと。楽しみではあるが山陽放送さん,ぜひ放送してよ。
ちなみに昨晩は『ぼん蔵』という料理屋でおいしいまつたけの土瓶蒸しを食べた。

10月16日(日)晴れ

真っ青の秋晴れとなった。
岡山シンフォニーホールでくらしき作陽大学管弦楽団のコンサートがあった。本格的なオーケストラを聴くのは久しぶりである。ソリストは各専門の教授である。大迫力の生演奏はやはり感動する。演奏会場で偶然,先輩にお会いした。熱烈な音楽ファンで定年後もとても活動的である。演奏会後コーヒーをいただきながら,いろんな楽しみ方を聞いた。自分もなにか希望がもてそうである。それまでがんばらなくてはと思った。

10月15日(土)雨
雨の歩道を歩いて職場に行く途中,キンモクセイのにおいが漂ってきた。それはほんの数日のものだが秋の訪れを強く感じる香りの花である。小さなオレンジ色の花がすでに木の下にこぼれ始めていた。

立松和平著『軍曹かく戦わず』(アートン)をやっと読み終えた。本の帯に「戦場で,敵を殺さず,部下を死なせず」とある。作戦のため中国大陸を南下する軍通信隊の軍曹が,重い通信機材を背負いながらその任務を遂行するのと同時に,兵の健康を守る,つまり食料を得るため,あらゆる知恵を絞って飢えをしのぐ算段をした。極限の世界でも痛快な生き方である。主人公は高知の農家出身である。主人公と同じ年の生まれの父も野戦郵便局の下士官であった。きっと同じような気持ちで任務に就かざるを得なかったであろう。ひたすらいのちを大事にしたこの主人公やわが父や母らこそが,戦後の日本を築いてきたのだと思う。


10月10日(月)晴れ

連休中は地区の秋祭りなどがあったが,楽しめず家でごろごろした。
今日は文化座の芝居があり,文化センターに出かけた。俳優さんのなかに管理人のサイトを見てくださる方があり,楽屋口でお会いした。膝を痛めているとのことだが,芝居では跳んだりはねたり大熱演されていた。さすがプロ。
文化座の『いろはに金平糖』,佐々木愛さん主演のもので,戦中を力強く生きた女性の物語である。
ロビーでプログラムの代わりに金平糖を買った。

10月7日(金)くもり
雑誌『家の光』に紹介されていた,立松和平著『軍曹かく戦わず』(アートン)を読み始める。亡き父も軍曹だったと聞いている。この主人公のように中国と南方に従軍し,終戦はボルネオだったと聞いた。軍刀を抜いたのも野犬を追い払うときだけだったとも聞いた。主人公も非戦を貫き生き延びた。父の面影を重ねながら,『流星ワゴン』のように読んでみたい。

10月5日(水)雨
職場のレク行事の一環で陶芸教室があり,参加した。昨年も参加し,そのときはビギナーズラックか,よくできたと思ったが今年は気負いがあるためかなかなかうまくいかない。茶碗を作ろうと思うがへたってしまい結局皿となってしまった。
それでも土にふれているひとときは,本当に無心となりさわやかな心地がした。
出来はともかく,釉薬をかけてくれるようなので仕上がりが楽しみだ。


10月2日(日)晴れのち雨

町内一斉の道掃除をした。むかしは各家庭は畳をあげて障子を張り替える大掃除をこの時季やっていた。秋祭りがくるからだ。
今日は裏の荒神様の社を囲む大きな木の枝をはらい,さっぱりとさせた。台風などで枝が折れると社の屋根瓦を割ってしまうからだが,枝を切り落としたとき枝の元があたり,2枚ほど割った。しかし町内にはそれぞれの職人がおり,難なく瓦は修繕された。祭りの太鼓台(千歳楽)もみんなの力で担がれる。去年は台風の被害が大きく祭りも中止されたので,今年はみんな楽しみにしている。。

10月1日(土)晴れ
体調がはっきりしないためか暑さのこたえる一日だった。ゆで栗やリンゴをほおばりながらのごろごろした怠惰な一日でもあった。

重松さんの『その日のまえに』(文芸春秋)を読み終え,ずんと胸に重いものがつかえている感じがするからかもしれないが,作品はほんとうにすごい。7つの短編であったが見事につながり,感動も倍増した。

9月25日(日)晴れ
ラジオのイベント情報を目当てに車を北に向け,着いたのが北房の「豊永ふれあい特産品まつり」。ちょうど会場は演歌歌手による生放送中だった。おなじみのアナウンサーがなれたローカルな雰囲気で司会進行を担当していた。テント張りの店では特産品の数々がよく売れていた。タカキビの団子汁は具だくさんの味噌味でとてもうまかった。葡萄,梨が特産品のメインであった。
帰路に立ち寄った「コスモスパーク北房」は,盛りにはまだ少し早いようで10月半ばごろが見頃となるとのこと。

9月24日(土)晴れ
倉敷美観地区の一角にある画廊で,中学の恩師の個展があった。イタリアの都市を水彩で描いた小品集で,先生の円熟なさった画風が余すところなく表現されたものだった(わかった風にすみません)。先生の奥様もおられ,ご一緒に記念写真を撮った。
帰りに立ち寄ったお寺の山門の脇に彼岸花が咲いて,チョウチョが忙しく密を吸うのか花の周りを飛び交っていた。


9月20日(火)曇り
職場の近くのビデオショップでDVDを借りた。本来なら劇場で見るべきだが,DVD化されたことを聞いていたのでおもわず借りた。井上ひさし原作『父と暮らせば』。すまけいさんと梅沢昌代さんの初演で絶賛された芝居の映画化されたものだ。何十万のヒロシマのことばが一瞬にして消えたあの日をいつまでも忘れまいという井上さんの渾身の作品と思う。
原田芳雄さんと宮沢りえさんによる『父と暮らせば』もすごかった。
広島弁は岡山弁とよく似ている。作品中の「とつけもねー」は途方もないにルビとして打たれてあるが,岡山弁でも予想だにしないという意味に使うのでよく似ている。

9月19日(月)雨のち曇り
近所の方の四十九日の法要があり,母の名代で行った。ホールでいすに座ってのおつとめだから足はしびれない。
お坊さんのお説教もありがたく聞くことができた。法事は亡き人の言葉を思い出すよすがとするよい機会である,というような趣旨だったと思う。先祖があればこそ現在の自分たちがここにあるのだということも,今日は神妙に感じた。
敬老の日でもあった。わが師匠に感謝


9月18日(日)曇り
あいにく今夜の月は雲から出たり入ったりと,名月の観賞にはむかない空模様だ。それでも一瞬顔を出した月はまぶしいような感じがした。虫の鳴き声もほどよい大きさだ。
知り合いから桃をいただいた。この時季熟す「黄金桃」で,甘い。かたちが『桃太郎』に出てくる桃に似ている。近頃このように先がとんがっているものはめずらしい。


9月17日(土)曇りのち晴れ
明日が十五夜というから月がまん丸く大きく見える。虫の鳴き声もにぎやかで,夜は秋らしくなった。
夕方,日が陰って山の畑に行ってみた。草がぼうぼうと生えサツマイモの部分だけがかろうじて畑の体をなしている。
栗も何とかがんばっている。サツマイモを掘り,えびす草のさやを少しばかり摘んで持ち帰った。えびす草はケツメイシとも言い,ハブ茶という健康茶になるらしい。これが始末に行かないくらい生えている。師匠はこれでお手玉と枕を作るそうだ。枕は安眠できるというので作ってもらおう。
芋は天ぷらにしてもらった。紫芋が甘くておいしい。



9月14日(水)曇り
重松清さんの本が届いた。増刷されたものだ。『その日の前に』(文藝春秋)。本の帯に「今年読んだ最も感動的な小説だ」(松田哲夫)とある。重いテーマがあるようだがゆっくりと読みたい。
2002年の9月10月ころ,特に重松さんをよく読んだ。どの本も鼻の奥がつーんとくる。それを感じたくて重松さんの本をいつも心待ちにしている。


9月11日(日)曇り
台風でビニールハウスのビニールが飛ばされてしまい,フレームだけになったのでとりあえず遮光ネットだけ張り,シャコバを戻した。寒くなるまでにはビニールを張らねばならない。
今日も蒸し暑かった。野良猫が3匹,半ば我が家を常宿にしている。




9月10日(土)雨のち晴れ夜は雨
台風のあとは真夏がもどったように暑い。湿気を含んでいるのでさらに蒸し暑い。
「六日の菖蒲十日の菊」といわれるように,せっかく用意したが時機に間に合わず役に立たないというたとえだが,今日の買い物がそうだった。台風の時なくて困った非常用の乾電池をいくつも買ったが,これもすでに家人によって買い足されていた。

残念!

この前テレビで,俳優内野聖陽がファンに囲まれ,それも熟女たちからの熱い視線を受けながら,NHK金曜時代劇「秘太刀馬の骨」の紹介がされていた。かなりの人気俳優である。内野といえば4年前文学座の芝居「モンテクリスト伯」で,長い長いせりふを情熱的にしゃべり,感動した俳優だ。『秘太刀馬の骨』(新潮文庫)の原作は藤沢周平さんであるからなおさら面白い。気づいたときはすでに第1話は放送済みで,何とか第2話から録画することができた。これまた残念!

9月9日(金)晴れ
旧暦なら重陽の節句,菊の節句という。
今年の夏の初めに挿し木をした月下美人に花が咲いた。夕刻に鉢を家の中に入れるとゆっくりと花びらを広げ,香りがたちこめてきた。いつ見てもすがすがしい。あしたの朝には萎れてしまう。


9月7日(水)曇りのち晴れ
台風は大きな爪痕を各地に残して行った。渇水地域に待望の雨をもたらす面もあるが被害の方が大きい。

『蘇鉄のひと玉蘊』(今井絵美子著)をやっと読み終えた。平田玉蘊という女流画家がいたことを初めて知った。頼山陽,菅茶山という高名な人物も知った。
もう一度尾道に行き,持光寺,浄土寺,おのみち歴史博物館をゆっくり訪ねてみたい。

9月3日(土)曇り
ごろごろとするだけで何の風対策もせず過ごした。明日は少なくとも接ぎ木をしたシャコバは避難させなければなるまい。

9月2日(金)晴れ
残暑が続く。国政を占う選挙が始まっているせいばかりでなく,心の中に不安な気持ちがあるのは,やはり大きな台風が発生しているからと思う。
去年は何度も台風がやって来た。海岸線の家には未曾有の被害をもたらし,我が家では山小屋(農機具を入れる野小屋)の倒壊を心配した。
今度の台風は並の大きさではないという。何か勢力を弱める方法を編み出してほしいものである。

新聞の書評で見た『花まんま』(文藝春秋)を買った。朱川湊人という人の小説でこの本で直木賞を受賞された。「大阪の路地裏を舞台に,幼い日の不思議な記憶を回想」(書評)した不思議物語という。
消化不良にならぬよう読むべし