サクランボ

 子どもがまだ小学生のころは,よく植木市などにもついてきてくれた。植木市をひやかしていると売っているおばさんが近寄ってきて,「イケハラさん,子どもさんに1本何でもいいから買ってあげられー」という。母も行っていたから,そのおばさんは母の知り合いかと思った。それではということでサクランボの小さな苗をおつきあいで買ったつもりだった。支払をすませてその場を離れるとき母に聞いた。「どこのおばさん?」「知らんよ」「え?」???あとで合点がいった。子どもの運動靴の甲のゴムの部分に「イケハラ」と書いてある。おばさんはこれをすばやく見てとり「イケハラさん」と呼びかけたのだ。やられた。商売がうまい。
 そのサクランボが世話もせずほったらかしだったが大きくなり,いまは毎年楽しませてくれる。小鳥がついばむので色づくころは網をかける。
やや小粒だがゆすら梅よりは甘い。弟の子も楽しみにしている。

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