シャコバサボテン


シャコバサボテンはクリスマスカクタスとも言われ,秋から冬を飾る鉢花です。原産地は南米ブラジルといわれています。それもある程度緯度の高いところで着生植物として育ったと見えて,暑さにも弱く寒さにも弱いという性質がありますが,夏は根腐れの管理をすることと冬は日の当たる窓辺においてやれば育てやすい花です。
わたしも最初は妻が友達からいただいたものをそばで見ていただけなのですが,いつのまにかその魅力にとりつかれ,三角柱(サボテンの一種)や杢キリン(これもサボテンの原種といわれる木の葉サボテン)に接ぎ木をしたりして楽しむようになりました。
接ぎ木をしなくても挿し芽で簡単に増やすことができ,花芽がつく10月頃からはそわそわわくわくしてきます。これはこの植物が短日性という日照時間が短くなると花芽をつける性質のものだからです。よく花屋には9月の初めにはもう花芽をつけたものが並べられていますが,これは短日処理(涼しいところへ運び覆いをして日照時間を短くして速く花芽をつけさせること)をしたものです。
でもシャコバサボテンは花が終わっても葉っぱ(由来はシャコにているからですがこれを茎節といいます)の形がおもしろく観葉植物としても楽しめます。まだまだシャコバサボテンの魅力は限りがありません。

これらはいずれも杢キリンに接いだものです。接ぎ木のよい点は根腐れに強いということです。かたちのおもしろさも期待できます。
ベテランの愛好者には背の高さぐらいの杢キリンに段々に接ぎ,それは豪華に仕立てておられる方がいます。

2003,12

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