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6月30日(金)雨
出張先でも曇りから雨となった。アフターファイブを楽しく過ごして帰る途中電話が入った。
勝手にしろと言っていたトラが帰ってきたという。ちょっとうれしくなって各駅停車のこだま号がじれったくもあった。
どこをうろついていたのだろうかと思う。かなり腹を空かしていたようでエサもよく食べたという。
それでもまた気ままにどこかへ出て行くのだろう。


6月24日(土)曇りのち晴れ
午前中は,今年最後のイモヅルを持って山の畑に植えに行った。山の小屋にはわが家に居座っていたトラ猫(茶色)が居た。数日前から寄りつかなくなっていたのだが,ここに来ていたとは思わなかった。何か気に入らぬことがあったのか,はぶてているようだ。管理人の顔を見ると小屋を飛び出していった。家では膝の上に来て寝ていたのに逃げなくてもいいだろう。オス猫だから自由に暮らすのがいいのか。勝手にしろ!

午後からはくらしき作陽大学の公開講座に行った。俳優で声優の久米明さんである。NHKテレビ「鶴瓶の家族に乾杯」という番組の語り手でおなじみの人だ。あの落ち着いた語り口で聴衆を引き込んでいく。ご自身の戦争の体験,そして演劇に魅せられていく過程を,数編の朗読を織り交ぜながら話され,固唾を飲んで聞いた。さすがの名優である。あっという間の1時間半であった。お年は82歳におなりだそうだがお元気だ。いつまでもあの心を和ませてくださる「語り」をききたいものである。

6月23日(金)曇り
きのうは一日雨が降り,合成皮革の靴を履いて出勤した。通気性が悪いので足が蒸れる。しかし通気性のいい高価な合羽を新調した後輩は自転車通勤が快適と,むしろ雨降りをよろこんでいた。

クチナシの甘いにおいが雨の中をただよう。白い花は雨にぬれて散ったのもある。6月は寂しくて体調もわるい。
畑の雑草はますます元気にはびこる。この時季いきおいが逆転して,だんだん畑に近寄らなくなるのでなんとしても明日は草取りにゆかねばとおもうのだが・・・・

6月17日(土)曇り
出張用務の帰路,Fさんのご厚意に甘え下関と門司の景観を楽しんだ。下関側の火の山展望台からは,壇ノ浦古戦場跡,関門橋が真下に見え,遠くには巌流島も見えた。対岸の門司側に目を移すと「門司港レトロ地区」がある。関門人道トンネルを歩き,海底のさらに下において県境をまたいだ。不思議な気持ちになった。昼には,珍しい鯨料理をごちそうになった。
門司港レトロ地区にある建物は大正ロマンを思い浮かばせてくれる数々の建物があった。「ブルーウイングもじ」と名付けたかちどき橋(表現が古い!)の開いていく様子を見た。


6月11日(日)曇りときどき晴れ
玄関上のツバメは巣立ったようでうれしい。裏のトイレの換気扇排気口上の子ツバメはまだ小さいようである。
W辺氏からもらったメダカを睡蓮のかめに入れていたら,水面に2ミリほどのものが動いている。ボウフラはいないはずなのにと思ったら,なんとメダカの子である。金魚すくいに使うようなものですくってバケツに移した。さっそくホームセンターで容器を買い,これに入れてながめることに。2ミリとはいえすばやく泳ぐ立派なメダカだ。ヒメダカだからやがて色が着くだろう。


6月10日(土)曇り
曇っている朝のうちにサツマイモとピーナツを山の畑に植えた。先週植えたものは昨夜の雨で生気を取り戻していた。雑草も同じように勢いを増している。小梅は採り尽くしたが,普通の梅はまだ熟し方が足りないように思う。来週くらいが採りごろだろうか。

午後くらしき作陽大学の公開講座へ。本日の講師は早乙女勝元さん。自らも被災した東京大空襲をずっと語り継ぎ,民間の戦災資料センターを作られた方だ。「語り部としてしたたかに,ねばり強く,平和の重さを説き続ける著者の戦後史回想60年」(本の帯)とある『ゴマメの歯ぎしり』(河出書房新社)を買い求め,サインをしていただいた。サインをいただくとき,むかし『暮らしの手帖』か何かで,この方が線路の枕木で住宅を建てたことをグラビアで目にしたことがあるので,おたずねしたところ,いまもその家に住んでおられるとおっしゃった。30年ほど前のことであるが記憶違いでなかったことにほっとした。


6月9日(金)曇りのち晴れ
ひさびさの潤いで,気温がぐっと下がった。乾いた畑に植えたサツマイモが生き返ったことと思う。
小ツバメの巣立ちもまもなくのようである。
野良が生んだ子猫も大きくなってしまい,yoshikoさんはどうするのだろう。4匹も鉢植えの周りをうろちょろしている。

この春からは在来線に乗っての通勤だから,立ったままで読まざるを得ないこともある。文庫本のほうが読みやすい。諸田玲子著『恋ぐるい』(新潮文庫)が面白い。平賀源内の愛した女性を描く時代物。諸田さんはやはりすごい。

6月3日(土)晴れ
ウノハナが咲き,夜明けには遠くでホトトギスが「テッペンカケタカ」「トッキョキョカキョク」と鳴いている。早苗ー植えーわたすー夏ーはきぬー♪
小梅も少しばかり黄色がかったように思う。乾燥した日が続くのでアブラムシが枝に広がっている。収穫間際なので消毒はできない。明日の日曜日は収穫しようか。


5月28日(日)曇り
日照が少なく作物の生育が遅れているのが感じられる。だが昨日植えたサツマイモやピーナツが根付くまでは曇っている方がいい。
梅の粒も小さいままである。山の畑の西側に雑草のように茂る矢車草がいま盛りである。
夕方,演劇鑑賞に。文学座による「アラビアンナイト」。若い俳優によるテンポの速い軽快な芝居だった。舞台装置もシンプルで想像力をわかせる演出だった。音楽も生の演奏ですばらしかった。


5月27日(土)曇りときどき雨
O熊氏がラベンダーを持ってきてくれた。去年も山の畑に植えたのだが草に負けて消滅してしまった。それにもめげず今年も植えてくれるという。その勢いに便乗して,山の畑にサツマイモとピーナツを植えた。ピーナツも師匠(母)が苗を上げたものだ。100本ほど植えた。これからは雑草との戦いである。
玄関のドアの上にあるツバメの巣から雛の鳴き声がするようになった。いつも無事に巣立ってくれることを祈る。
わが家に居着いた野良猫が巣を見上げているのが心配である。


5月26日(金)雨
7月の例会(演劇鑑賞)は井上ひさし作『紙屋町さくらホテル』(こまつ座)なので,ずっと積ん読だった本(小学館)を引っ張り出して職場の行き帰りに読んで予習している。原爆の犠牲になった移動演劇隊の,一等輝いていたころの話に胸を打たれる。やはり井上ひさしさんの芝居はすごい。

5月20日(土)雨のち晴れ
朝のうちは雨が降っていたが,サツマイモを植えるにはちょうどよかろうと思い,合羽を着て畑に向かった。
今日も30本植えた。
午後はからっと晴れ,大学の公開講座へ行くのにも暑いくらいだった。
講師は元沖縄県知事大田昌秀さん。沖縄戦で生き残られた人であるから,戦争のむごさ,平和の尊さを誰よりも強く感じ,基地問題をずっと戦ってこられた。話しかけられる言葉一つずつ真実である。81歳になられるようだがとてもお元気だ。
講座の帰り,ホームセンターにより,バイオ技術により養成したイモヅル「バイオ金時」を買ってみた。友だちにもらった苗と一緒に,さっそく山の畑に植えた。


5月14日(日)晴れ
からっと晴れ上がった日曜日。師匠が苗床からイモヅルを30本切ってきたので,山の畑に植えた。連休に耕した畑にははや雑草がびっしりと芽を出していた。溝を切り,苗を挿していったが,日差しがきついのでわら束を置いて日陰を作った。雨上がりだから何とか着くと思うが,早いうちに湿りがほしいところである。
ブドウの棚にビニールをやっと張った。花は雨に濡れないほうがいいというので何とか間に合った。しかし,今年もあんまりいい芽が出ない。お礼肥をやるのを忘れたからかもしれない。
サクランボがびっしりとなっているが,これもあまり甘くはない。肥料をやっていないからか。


5月13日(土)雨
きのうの夜から雨が降っている。雨を口実に何もしない。
Kさんから枝をもらって挿したオオデマリが大きくなり,いま満開である。白い朝顔のようでとても豪華だ。
午後からくらしき作陽大学の公開講座へ行った。本日の講師は『男たちの大和』を書かれた辺見じゅんさんだった。明るい柄の作務衣を着た品のいいおばさんという第一印象だったが,作家で歌人でしかもノンフィクション作家であられるわけだから,話される内容がすごい。『大和』は実際に,生存者1200人に直接取材して書かれたという。戦争の悲惨さを伝えることを『大和』に託されたのである。映画『男たちの大和』は戦争映画と思い,あまり興味をもたなかった。原作者にお会いして,不明を恥じる次第となった。尾道のオープンセットも近くで見ておけばよかった(もう解体したらしい)。『小説-男たちの大和』を買ってちゃっかりサインをして頂いた。しっかり読まねば


5月7日(日)雨
連休最後は雨となった。連休中は天候に恵まれた。午前中,シャコバサボテンなどの植え替えをし,午後からは文化をしようと,まず井原市へ。田中(でんちゅう)美術館は特別展が催されていた。平櫛田中の常設展に加え,「子供の情景」と題し,有名な作家の絵と彫刻で満たされていた。
そして,そのあとは声楽のコンサートへ。ある病院の大きなテラスを会場にして行われた。テノールとソプラノの澄み切った声による演奏を満喫した。ソプラノの歌い手はわが中学のクラスメイトである。いつまでも豊かな声量を維持していることに驚嘆し尊敬する。会場は春の歌にあふれていた。


5月6日(土)晴れ
S藤氏からメールで山菜料理の案内があった。もうコシアブラ食べたさに,友を誘っていくということも眼中になくまっしぐらにS藤氏方に向かった。
山菜づくしであった。タラの芽,コシアブラの芽,ワラビ,山ウド,蕗,タケノコと旬のものばかりである。
コシアブラの天ぷらはあっさりとくせがなくとてもうまい。S藤氏のいつもながらのセンスのいい手料理に堪能した一日であった。


5月4日(木)晴れ
ブルーベリーの花が咲いているのに植え替えはどうかと思ったが,根詰まりを放ったらかしにするわけにはいかない。プラスチックのかく船を買ってきて,この中でピートモスをほぐし水になじませた。植木市で買ったバークも混ぜた。
家人の手伝いを受けながら鉢を移動し,すっきりとしたものになった。


5月3日(水)晴れ
5月1日の暑さは尋常でなかったが,今日はひんやりとしてからっとした5月らしい天気となった。
わが師匠(母)が作っている菜園を弟の管理機を借りて耕した。土に湿り気がなく,長い間耕作していなかった所はかなり硬く,機械でも手こずった。それでも猫の額ほどの土地だから時間にしたらわずかなものである。
ここにゴマを植えるとのこと。今年は黒ゴマも植えるらしい。タマネギが大きく育っていた。

今年もツバメがやって来た。もう子どもが孵化したようである。どうか元気で巣立ってほしい。