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10月31日(火)晴れ
タコ釣りが豊漁だったからではないが,川がきれいであり,その川に注ぐ水が豊かな森から滲み出たものなら,海の魚も元気なのだということをつくづく思う。
畠山重篤著『森は海の恋人』(文春文庫)がそれを教えてくれる。”漁師が山に木を植える”の先駆者の著書である。
畠山さん自身牡蠣養殖者であり,森と海がつながることを実証した人だ。そのみずみずしい文章がたまらない。

10月29日(日)晴れ
きのう釣った大ダコはタコ飯や辛子酢味噌で食べるぬたもいいが,燻製を思いついた。
ホームセンターにチップを買いに走る。『家の光』11月号にも作り方が掲載されていた。
段ボールの簡易燻製器も買ってしまった。
タコの足を箱の中にぶら下げ,チップを燻らせる。
ネコもできあがりが待ち遠しい。
ちょっと燻煙がゆるいようであるが,それでもなかなかいい色に仕上がった。味もなかなか。チーズとかまぼこもやってみた。



10月28日(土)晴れ
弟の船でタコ釣りに行った。朝まだきの海を一路目的の場所へ。ちょっと冷たい潮風は顔に気持ちいい。
めざすポイントで,はやる気を押さえながら仕掛けを作る。冷凍にしていたカニ(石蟹)を大きなハリにくくりつける。汐のながれもあり,素人にはなかなか海底の感じがとらえられない。何回か釣り糸を垂らしやっと手応えがあった。鈍い重さを感じ,懸命にたぐり寄せる。海面に現れた大ダコをたもですくってもらった。大きい。
まさにビギナーズラックであった。
それから1時間あまり,イイダコ釣りもした。これは数の勝負だ。3人で100匹ばかりは釣ったであろう。
さらにもう一度大ダコのポイントで数匹(もう一人のクルーが)釣った。
天気もよく大漁のタコ釣りであった。
海上から,わが「山の畑の小屋」を見つけることができた。かなりよく目立つ。


10月22日(日)曇りのち雨
新家すじになる家で三回忌の法事があった。故人を偲びつつも,普段顔を合わせることの少ない人との,いろいろな話題が昨晩のおかんき(おつとめ)から,今日の法事まで続く。
収穫最中の米のはなしに「森のくまさん」という言葉が行き交っている。それは何ですかと,長老に尋ねたら,米の品種だという。知らなかった。かなりのブランド米らしい。熊本県が産地(の都からの命名)だが岡山県でも作られているとのこと。調べてみるとコシヒカリとヒノヒカリとの交配でできたという。なるほど血筋がいい,きっとうまいだろう。
また若い住職の読経のあとのミニ法話はいつもありがたい。本日も,先祖があっていまの自分たちがあるということや昨年亡くなられた先代住職のことを,足のしびれを忘れて聞き入った。

10月21日(土)晴れ
2週間ぶりに山の畑に行った。雑草はよく実って枯れ始めていた。防鳥網を張っていたので落花生は無事だった。掘りあげるのはもう少し先にすることにした。サツマイモはかなりキジにやられていた。掘ったうちの半分はほじくられている。
小屋のそばにある雑草化しているキクイモも掘ってみた。やはり小さい。キクイモはイヌリンという糖質のものが豊富で体にいいという。みそ漬けにしたことがあるが,今回は醤油に漬けてみた。
栗もすっかりイガがはじけて実は落ちていた。数個しか見つからない。この栗は天津栗という品種だから,甘栗になる種類である。ゆでても渋皮がすんなり剥けるので食べやすい。もう少し手入れをして多く実らせねばと思う。


10月15日(日)晴れ
ぬけるような青空の下,千歳楽(太鼓台)は氏神様の境内へいきおいよく運びこまれた。
各町内の,といっても3台のあつまりではあるが,秋祭りを盛り上げる立役者である。
互いに担ぎ合い,宮入を果たした。
夜は町内を練り歩き,疲労困憊の極に達するまで楽しんだ?


10月14日(土)晴れ
なんだかんだといっても団塊世代のおじさんにとって秋祭りは,ノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
太鼓の音に心が躍る。そんなものを共有する世代しかあつまらないが,本当に気だけは若い。
担ぐのは勘弁してもらい,提灯を持っての露払いをつとめた。


10月13日(金)晴れ
この土日は各地で秋祭りが行われる。
最大のイベントは備前市伊部で行われる「備前焼祭り」であろう。行きたい。でも行かれない。
わが町内でも祭りがあり,明日は「千歳楽」という太鼓台を繰り出すことになっている。その準備の寄り合いに行った。
実行委員も高齢化しているが,気分だけは若い。
祭りでは,重い太鼓台を担ぐので力のはいる囃子歌を太鼓に合わせて歌う。
子どものころは意味もわからず大人をまねて歌っていたが,よくよく聞くとかなり卑わいだ。
♪起きてお帰りよー うちの鳥はチャボじゃ チャボが二度鳴きゃー 夜が明けるー♪
♪今度来るときゃー 裏からお出で 表は車戸で音がするー♪
と まさに夜ばいの歌である。これを大きな声で歌いながら練り歩くのである。
太鼓台のちょうちんの明かりが夜空にゆれるのはなかなか乙なものではあるが・・・・?

10月11日(水)曇り
通勤途上にある西川緑道公園は今がキンモクセイのまっ盛りだ。両側の川縁にあり,いい香りをただよわせている。
濃い黄色のものと白いものとがある。
父の背中に負ぶさり秋祭りの遠太鼓を聞いた日を,モクセイの香りによって思い出す。
12日の祭りの日に生まれたことでもあり・・・

10月9日(月)晴れ
岡山に帰ってからの3日間はとてもいい天気だったが,中部の山では冬山の様相を呈し,遭難者が出た。

U野さんの畑をのぞいていたら,タラの木に花が咲いていた。その花にミツバチがさかんに訪れていた。蜜があるのだろう。わが家のミツバチに違いない。
スズメバチ対策に福田式トラップを2個作り,巣箱の近くにぶら下げた。トラップに入れたのはつぶしたブドウと酒とヤクルトと味醂。どうだろう,ハチが寄ってくるだろうか。


10月6日(金)東京は雨
4日から,東京への出張がありそのおり三鷹にあるジブリ美術館を見,最後にT&Fさんのお宅を訪問した。
ホームページに毎日おじゃましているが,温室などをこの目で見るのは初めてだった

台風の影響を受けてか,よこなぐりの雨がずっと降っていた。
車庫上の温室はほうれん草が早くも青々として,おなじみのイチゴも生長を開始していた。
自動灌水装置などにもおどろくばかりだった。
福田さん作出のブルーベリー「ふくべりー」もまだたくさんの甘い実をつけていた。

お話しはつきないが帰りの時間も迫り,福田さんには練馬の駅まで車で送っていただいた。


10月3日(火)晴れ
備前焼の花入れをいただいた。まだ開ききっていないホトトギスだが,ぐっと映えてくる。
備前焼は花の持ち味を生かしてくれる。地味な花は華やかに,華やかな花は地味にと演出し,常に裏方に回る奥ゆかしいやきものと思う。
                             猫はほんとによく寝る。うらやましい


10月1日(日)雨
久しぶりのお湿りで,ほっとする。
きのう採り入れのハチミツをたっぷりとホットケーキにぬり,ほおばる。
高級な甘みを堪能した。
改めて日本ミツバチのすごさを感じた。本気でスズメバチ対策をしなければと思う。

9月30日(土)晴れ
日本ミツバチの採蜜をした。巣を分けてもらったW氏の応援によってだ。W氏の弟さんも駆けつけてくれ,4段ある巣箱の最上部を取り外し蜜を取り出す。くんえん器でハチを下層へ移動させる。大方のハチが移動したのを見計らって,包丁で切り離した巣箱をはずした。新しい巣箱を一番下に据えた。
びっしりと蜜が詰まっていた。かなり重い。琥珀色の蜜が現れた。一口なめてみた。「百花蜜」といわれるとおりとても濃い芳醇な甘さである。ハニカムを手でつぶして蜜を絞る。ざるに敷いたガーゼで漉すと純度100パーセントのハチミツが採れた。
ハチたちがえいえいと集めたものを横取りしたことになる。ハチに感謝していただかなければ。想像した以上の量である。
師匠はホットケーキにたっぷり塗るという。はちみつレモンもおいしいだろう。


9月26日(火)晴れ
職場へは西川緑道公園という岡山市内中心部を南北にながれる川沿いに歩いて行く。
春はサクラの花の下を,夏は蝉の鳴き声を聞きながら木陰をくぐって行く。
いまは彼岸花を見て,キンモクセイの甘いにおいをほのかに感じながら通りぬける。
ベンチで朝のひとときを過ごす人もかなりいる。市街地で森林浴ができるのはありがたい。


9月23日(土)晴れ
秋分の日。空が青く,まさに天高く・・・という1日だった。
ピーナツの塩ゆでを食べたくなり,掘ってみた。雑草に埋もれているのと管理の不足か,実のなりはよくない。
だが塩ゆでの味はたまらない。枝豆以上である。
畑からの帰り道,荒神様の楠の間から港を見下ろす。海もおだやかだった。
彼岸花も咲いた。
猫も外がいいようだ(ブドウのビニールが破れるではないか。コラッ降りろーっ)。


9月19日(火)晴れ
図書館より,6月に予約していた本の貸し出しが受けられメールが届いた。
畠中恵さんの,蒲柳の質で妖怪に囲まれて暮らす商家の若旦那によってくり広げられる時代劇ミステリー。『うそうそ』(新潮社)。
たいへんな人気であるようだ。やっと順番が巡ってきた。
表紙,挿絵も愉快である。

9月16日(土)雨のち曇り
大型台風の上陸が予想されるが所用もあり空を見上げるだけの日となった。早めに鉢花を取り込まねばならない。

田んぼでは稲の穂が出そろい,畦の彼岸花もつぼみをのばしていた。

栗のイガも大きくなった。どうか台風で栗や柿の実が落ちませんように


9月10日(日)雨のち曇り
雨も降るので図書館に行った。『文藝春秋』の最新号が新刊コーナーにあり,特集記事に吉村昭さんのことが載っていた。
奥さんの津村節子さんが,お別れの会で述べられたあいさつがあった。
闘病の様子やご家族のことを最後まで気遣われたこと,最期は自決するように輸液のパイプをご自分で抜いたということなど,切々と語っておられた。

家の壁と屋根の塗装をすることになったので足場を組んでいる。一週間ほどかかる。
猫たちにとっては迷惑げな様子


9月7日(木)曇り
2日間相当の雨量があり,息を吹き返した植物もある。
山の畑に行ってみた。相変わらず蚊は多い。
ツルがないので掘り起こすのは忍びないが,サツマイモを掘ってみた。それでも懸命に芋を作っていた。
さっそく蒸かしてもらいおやつに。結構甘くておいしい。紫芋のムラサキはブルーベリーと同じように目にいいらしい。

落花生も青々としていた。キジがほじくるので防鳥ネットが必要だ。


9月2日(土)晴れ
秋は多くのものが実りの時季を迎える。その中でも早いのがイチジクなどである。親戚でもらった日本イチジクをたっぷり食べた。
宮部さんの新刊が出たので買った。中国新聞に連載されていたが途中までしか読んでおらず,結末は知らない。
現代ミステリー『名もなき毒』(幻冬舎)。これは『誰か』(実業之日本社)に登場した人物が再び登場する。
読書の秋も始まる。